1/10

日本史で学ぶ経済学（東洋経済新報社）／横山和輝

Name: 日本史で学ぶ経済学（東洋経済新報社）／横山和輝
Price: 500 JPY
Availability: InStock

送料無料

500円

2018年10月4日発行。『ヤフオク！』など、インターネット上の個人同士の商品売買が定着して久しい。これらが新しかったのは、何処の誰かもわからない人間が自由に参加できる開放性であり、その出店者の評価は出店者同士の採点付けで行うことで各自が判断でき、それでも悪質な出店者については、そのネット上の市場を運営される側から退場を強いられるという点なのだ。そして今のネット上の商品売買は、当初の個人の自由な参加という段階から、事業者の参加や、ネット上で「〇〇様指定」という名指しでの商品譲渡も安心してできる段階へと変わっているのだ。かつて鎌倉・室町時代には、同一商品を取り扱う商人がグループを形成し「座」を形成していた。ところが、このやり方の欠点は「座」の従来の秩序は保てたとしても、「座」が新しい商売をする自由が無くなるということだった。そこで戦国時代、1567年に織田信長が画期的な宣言を行う。その内容は以下の通りである。＂私たち土地に来る皆さんは、気兼ねなく自由に商売をしてください。誰かにお金を支払う心配はいりません。私たちの家来も理不尽なことはいたしません。ただし乱暴な商取引は禁止ですのでトラブルは起こさないでください。＂これが有名な『楽市楽座』である。当時の戦国大名は商人を通して多くの物資を領地に集める必要があり、そのためには従来の「座」から商人を解放し、加護と引き換えに自由な商業活動を許すことで、商機を求めてあらゆる人間が集まった。それは、ネット上においてお互いに見知らぬ人間が集まり商品売買を自由にするように。そして戦国時代が終わると『楽市楽座』のもとに集まった商人たちは、ある者はその地で自治組織を作り、ある者は別の平和な町へと移り住むようになり、自然に『城下町』や『門前町』など、その特性を生かした場所に落ち着くようになる。まるでネット上の取引を行う個人がオークションやフリーマーケットを選ぶように。これは、時代こそ違えど経済学で説明するなら、プラットフォームを変化させることと、取引コストの軽減により、市場参加者の自由と利益を最大化してきた歴史なのである。本書は、このように経済学のレンズで歴史を学ぶことで、一見無関係なことが実は密接につながっており、今を生きる私たちに仕事や人生のヒントを与えてくれる一冊である。美品です。

出品日時：2024年4月23日 18:41

Yahoo!ショッピングで新品を探す

カテゴリ	本、雑誌、コミックビジネス、経済経済経済学一般
商品の状態	目立った傷や汚れなし
配送の方法	おてがる配送（ヤマト運輸）
発送までの日数	2〜3日で発送
発送元の地域	京都府
商品ID	z317942040