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天才伝説　横山やすし（文藝春秋）／小林信彦　

Name: 天才伝説 横山やすし（文藝春秋）／小林信彦
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2001年1月10日第1刷発行。小林信彦は、1932年12月12日生まれ、東京都の小説家、コラムニストです。著者が、横山やすしの存在を知ったのは1968年、小説家としては売れず、テレビの放送作家の仕事に忙殺されていた頃で、横山やすしは、やすし・きよしとして関西ローカルで人気を集めていました。そして、著者と横山やすしの再会は1982年に訪れます。著者は数々の著作を残していた作家として、やすしはスターの座に上り詰めた天才漫才師として。契機は著者の作品『唐獅子株式会社』が映画化されることとなり、その主役にやすしが抜擢されることとなり、その制作に著者が立ち合うことになったからでした。そこから、著者とやすしの親密で、やすしからの過剰に友好的で、ときには鬱陶しさも伴う交流が始まりました。横山やすしは、1944年3月18日生まれ、1996年1月21日に逝去した漫才師、タレントで、その生涯は波乱に満ちたものでした。幼い頃から天才漫才少年と言われていたこと、何度も漫才コンビの相方を変えながら大阪ローカルを超えて全国区の人気を獲得したこと、その活躍のたびに引き起こす不祥事の数々、相方西川きよしに対する愛憎入り混じる思い、そして悲劇的な人生最期の日々……一般的に知られるエピソードに触れながらも、その個人的交流のなかで感じることとなった圧倒的な経験を率直に出し切ったことが、読者が本書のページを捲り進めていくことのエネルギーを呼び起こしているようです。著者にとっての横山やすしのイメージについて、印象的な一文があります。　破滅型というマスコミ用語がある。　（途中略）　言葉なこだわっていたらマスコミは商売にならないから、勝新太郎も横山やすしも〈破滅型〉のレッテルで処理される。だが、横山やすしについていえば、〈自滅型〉という方がぴったりくる気がする。　何故そう見るかというと、すべてが彼自身の〈思い込み〉に発しているからだ。　（途中略）　やすしには他の一流芸能人とはちがうなにかがあった。それがどういうものなのかぼくにもわからない。内部から突き出る自滅衝動と一応はいえるが、〈負けた〉と決めた瞬間から、すべてをマイナスの方向で考えてしまうような気がする。（本書274ページより）経年による色褪せ、およびシワがあります（写真参照）。それ以外は美品です

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カテゴリ	本、雑誌、コミック文芸文庫一般文春文庫
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