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日高敏隆　動物にとって社会とはなにか　ランダムハウス講談社

Name: 日高敏隆 動物にとって社会とはなにか ランダムハウス講談社
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気鋭の動物学者、渾身のデビュー作。動物行動学の”原点”がここにある! 刊行後四十数年経て、今なお読みつがれる一冊動物達のさまざまな個体間関係―社会―を、種をベースに読み解いてゆく。そのまなざしは人間にも及び、混迷する時代に警鐘を鳴らしている。そこではどうも国家と人類とが混同されているように思われる。これはじつはアメリカに限ってのことではない。あらゆる国についていえることである。人類とか人間とかいうことばがあまりまぶしくて実体がよく見えてないので、人びとは自分の身のまわりの集団がすなわち人類だと思いこみがちなのだ。このような認識の上に立って、やたらに「人類の平和」という旗を振りまわすと、しばしばその旗の柄が近くの人びとを傷つける。人類はほかの動物とちがって、スローガンなしに生きられない。しかし「人類のために」とか「社会のために」とかいう錦の御旗は、何かというと安易に掲げられすぎている。それがすりきれていないかどうか、さかさまになっていないかどうか、いちど引きおろしてしらべてみることにしよう。動物にとって社会とはなにか（講談社学術文庫　１６９）日高敏隆／〔著〕ブランド：ー

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