ご覧いただき、ありがとうございます。 Ortofon オルトフォン 7N PSC-3,5 HG 超高純度/99,99999%=7nのみ/純血 太め/大容量=3,5SQ/12AWG/2芯 両端の電極=ロジウムメッキ 2m の出品です。
今現在、オーディオファンであれば、誰もが知っているオルトフォン。 昔は日本での輸入代理商社がコロコロ代わっていた時代もあったくらいで 我が国では 今ひとつ 立ち位置が盤石とは云えず、苦戦していた頃がありました。 後にZonotone(前園サウンドラボ)を創設することになる 前園俊彦氏(故人)が
名門 SANSUI を辞した後、Ortofon Japanの設立に伴い、社長に就任していたからは これまでのカートリッジや昇圧トランスくらいしか売れるものがなかった同社に新風を吹き込み 国内有数のメーカー「同和鉱業」とコラボレートして、当時、世界初となる 7n Cu(銅)を皮切りに 8n Cu(銅)や6n Ag(銀)など、数々の革新的な超高純度素材を開発して参りました。 それらを自社のケーブルに惜しみなく投入し、魅力的な製品群を次々に発売。 そのころは すっかり「ケーブルで音は変わる」ことが認知されていった時代であったこともあり 瞬く間にマニアたちの心を捉えて、業界でのポジションを堅固なものとして確立していきます。 かけがえのない音楽信号を、各機器に伝達する音響用ケーブルに用いる導体に対峙し 「高純度」という目的のために、カリスマ=前園俊彦氏に率いられたオルトフォン ジャパンは その熱意と情熱によって導体メーカーを口説き落とし、遂に究極/限界/最高純度の 銅材の完成にこぎ着けます。 昔は元気であったオーディオ業界が まだ健全であった時、資金と人材を贅沢に活用できたことの賜物と云えましょう。 現在のオルトフォン・ジャパン の盤石な体制と、企業としての認知度や評価などは この前園氏の尽力なしでは成し遂げられなかった功績で、やはり「企業は人なり」でございます。
オルトフォンは 高純度な導体の開発に成功して以来、カテゴリー毎のラインナップは 充足されていた感はございましたが それに比較すると 電源ケーブル分野は、やや物足りないラインナップであったことは、常々感じておりました。 ケーブルの構造や材質など、我が国に置ける 件の PSE法に縛られることを嫌がっていたようにも思えます。 当製品の頃は、PSC-5,5Q HG / PSC-3,5 HG / PSC-2,0 XT の 3種での構成でしたが やがて PSC-5500 XG / PSC-4500 XG / PSC-3500 XG / PSC-1500 XG の4種 になりました。 これらも あまり注目されていたとは云えない要因としては、ご自慢の高純度導体の採用が限定的で 屈強なライバルたちと比較すると、消費者に対しての訴求できる魅力に乏しかったのかもしれません。 当出品物は オルトフォンが発売した数少ない電源ケーブルの中で、初期の頃のモデルでございます。 当時のラインナップでは、兄貴分=5,5Q HG=4芯のクワッド構成で 導体の容量も 5,5SQ/10AWGと極太仕様ですが、銅線のグレードが下がってしまい 材質が 7n/6n/OFC の3種混合となっていて、価格が 1,5m/¥29.000 当出品物は 2芯構成とシンプルながら、材質は 99,99999%の純度を誇る 7nのみの純血仕様。 2m/¥27,000 とさほど価格差がないところをみますと、いかに超高純度導体のコストが高額だったことがわかります。
かつては、地上で実現可能な最高純度と言われる99.999999%の8N銅が存在しておりましたが
製造・検査工程が6NCuなどよりも遥かに複雑で、大量生産に適さずコストも嵩んで 高価になってしまうことで、そう長くは続かず、市場から姿を消しました。 それはオルトフォンに限らず、もう一方の雄 ”ACROTEC”が製造を止めたのも、随分と昔の話です。 現代は、こういった高純度導体や銅の結晶構造まで考えられた優れたマテリアルを採用した製品が とても高額で、残念ながら ちょっと手が出しづらい時代になってしまいました。 現在は事実上、”7N”が 最高純度となっており、アクロリンクやエソテリック、ゾノトーンなどが代表的です。
当電源ケーブルは、99,99999%の超高純度を誇ります、7N (7-Nine)のみで構成された純血な仕様で 他の導体を混ぜ合わせていない希少な構成で造られておりますので、試してみたい方にとっては好適な製品と思います。 この超高純度な素材を1芯あたり=0,26mmΦ ×66本 使用。幾分 細身な外見とは裏腹に 導体断面積=3,5SQ/12AWGと十分に大容量なケーブルでそれぞれをHOT/COLDに割り当てた2芯構造でございます。 従いまして、GRDピンには導通がございませんことはご了承いただきたいと存じます。 見た目のスリムな外観とは裏腹に、ケーブル自体は 結構な硬さがありますので、そこは驚きでした。 こうした手触り感は 経験則からも、出てくる音質に 明確に反映してきますので、思った通りの音質傾向だなと感じた次第でございます。 両端の端子は在り来りな製品を使っておりますが、電極をロジウムメッキにした特別仕様になっております。
使用に伴うキズやスレなどがありますが、目立つダメージなどないように感じます。 他に見落としがあるかもしれませんが、画像を最大数 掲載しましたので、ご参照ください。 外観の判断は個人差もありますし、受ける印象も様々だと思いますので 見た目を重視される方は、恐れ入りますが 入札をお控えくださいませ。 中古のオーディオ製品という観点からのご検討をお願い致します。 実に様々な方々がいらっしゃいますことから、誠に恐縮ですが 原則 ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルでお願いしたいと思います。
ヤフネコ コンパクト便にて、全国 送料無料 で お届けいたします。 包装・梱包は、リサイクル材を活用させていただきますので、ご了承願います。 なお、評価を希望されない方もいらっしゃいますことから 当方への評価を頂きました方に、折り返し 送信しております。 評価不要の方は、当方への評価も不要でございます。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。